宇奈月から黒部峡谷トロッコ電車に乗り、
黒部川を遡りたどり着くのが欅平。
そこから先へは危険な道が続くため、
登山の経験のある人だけが進むことができます。
欅平から標高差でおよそ200m上がった先にある道が、
「水平歩道」と呼ばれる電源開発の為に岩肌をくりぬいて作られた道です。
その名のとおり、ほぼ水平で人が一人だけ通れる道が続いています。
しかし!
ただ水平な道と思いきや!
道の下を見てみると・・・
そこは川底まで100m以上ある断崖絶壁!!
落ちれば生命に関わるという危険な道です。
中でも「大太鼓」と呼ばれる場所は絶景ポイントとされています。
ご覧とおり、ほぼ垂直の岩肌に道が作られています。
この「水平歩道」は確かに危険な場所ではありますが、
そこから見える景色は素晴らしいものばかりで
遥か下を激しく流れる黒部川や
道のすぐそばに流れ落ちる「オリオの大滝」
秋になると見渡す限りの山々が多彩な色に染まります。
そして、「水平歩道」を進んだ先に見えてくるのが阿曽原温泉小屋です!
この小屋、冬は毎年解体されます。
なぜなら、この辺りは冬になると雪崩が起きやすい場所だからです。
その為、小屋のほとんどがプレハブになっていて組立・解体がしやすい構造になっています。
それでもこれだけの建物を組立・解体をするのは大変でしょうね(^^;)
そして、小屋の名前に「温泉」が付いていることからわかるように
ここには温泉があります!
お風呂はこの露天風呂1つだけですが、
山の中にひっそりと存在する露天風呂に入りながらの景色は、
登山で疲れた体と心を癒してくれるでしょう♨
阿曽原温泉小屋まではいくつかのルートがありますが、
どれも大変なルートばかりです。
しかし、その道を歩く人にしか見ることができない景色があり、
体験できないことがあります。
そんななかで、ここを訪れる登山者にとっては一息つくことができる
そんな場所なんだと思います。