昨日は、大露天風呂の近くの源泉のボーリングをしていました。
玉を転がしてピンを倒す「ボウリング」ではなく、
地面に円筒状の穴を開ける「ボーリング」です。
温泉でも掘っていたの?と思われるかもしれませんが、
半分正解みたいな感じです。
この源泉は、時間がたつと温泉が噴き出している穴の中や、
噴出口の周りにスケールが付いてきます。
スケールとは、炭酸カルシウムのことで、
簡単に言えば「湯の花」です。
地下では、高温の温泉の中で溶けていた温泉成分が、
地上に近づくにつれて温泉が冷めることで、
温泉成分が固まったものなのです。
そのままだとやがて穴は詰まり、
温泉が出なくなってしまうので定期的に「ボーリング」をしなければならないのです。
「ボーリング」をした後の源泉は、噴出する湯量が増えます。
なので、蓋をしないと高さ6mくらいまで吹き上がります!
これは「噴泉」と言って、一定時間ごとに噴出する「間欠泉」とは違い、
常に噴出しているものなのです。
このような源泉がいくつもあるので、
黒薙温泉旅館では惜しげもなく使っていますし、
宇奈月温泉街のすべての温泉施設を賄うことができているのです。
なかなか見ることができないものですが、
点検時やイベントなどでお見せできることもあるかもしれないので、
HPなどをしてみて下さい。