みなさんはこの詩をご存知でしょうか?
くずの花
ぢぢいと ばばあが
だまつて 湯にはひつてゐる
山の湯のくずの花
山の湯のくずの花
黒薙温泉
詩人の田中冬二さんが書いた黒薙温泉の詩です。
田中冬二さんはこの四行の詩を書くのに半年もかかったそうです。
いろいろ書いては消し、あるいは書いては削りをして、
誰にでもわかりやすく、やさしい言葉で、格調の高いものを目ざして書いたそうです。
確かにとてもわかりやすく、その情景がすぐに浮かんでくるような詩ですね。
しかし、この詩は四行に「制約」されたものです。
その言葉一つ一つに意味があり、物語があります。
田中冬二さんが黒薙温泉で感じとり、書いた詩の意味を感じてみませんか?