宇奈月温泉の源泉は、黒薙から引湯しているのをご存じですか?
黒薙で温泉が発見されたのが、正保2年(1645年)で370年前のこと…
それから慶応4年(1868年)に黒薙温泉が開湯し、
大正12年に宇奈月温泉が開湯し、大正13年に旅館営業が始まりました。
引湯距離は約7km、現在の引湯パイプは合成樹脂管が使われていますが、
昔は木をくりぬいた木管でした。
温泉パイプの道を引湯路と言いますが、ほとんどトンネルか埋設になっていて見えないのですが、
一部だけ見える箇所があるので紹介します。
1枚目は吊橋です。
黒部川にはいくつも支流がありますが、引湯路には3箇所の吊橋や鉄橋がかかっています。
奥の白っぽい(本当は緑色です)のが、引湯パイプの専用吊橋です。
2枚目はトロッコを乗っていたら、富山県出身で女優の室井滋さんの車内放送があり、
この場所の説明をします。
写真の下が宇奈月ダムの湖面で、真ん中の横線が引湯路です。
黒薙温泉から約3.5km地点にあります。
この場所の引湯路ですが、関係者以外は通れないので、
近くでは見れませんが、特別に写真でお見せします。
ネズミ色の物は山からの落石や雪崩が発生した時に温泉パイプを防護する鉄製カバーです。
昔は山の地形にあわせて黒薙川、黒部川沿いの絶壁箇所に引湯路がありました。
危険な場所にある為、落石や雪崩等の発生で宇奈月温泉の供給が止まったこともあったそうです(>_<)
現在は、整備がされて温泉の供給が止まることは無くなり、豊富な湯量が宇奈月温泉へ送っています。
なんと毎分2000リットルの温泉が出てるんですよ♪
その豊富な湯量を使って宇奈月温泉には富山地方鉄道宇奈月温泉駅前に
開湯50周年記念(昭和48年8月完成)に作製した温泉噴水や
今年の4月に完成した足湯施設「宇奈月温泉駅の足湯 くろなぎ」があります。
記念撮影やこれからの季節、足湯に浸かって体を温まってください(^o^)